高濃度人工炭酸泉入浴中の皮膚血流量の変化

健常成人男8名(30.9±4.5歳)を対象に,高濃度人工炭酸泉入浴中の水中部分の皮膚血流量をレーザー血流計で測定した.炭酸泉は濃度1000ppm,温度35℃とした.血流計のセンサーは水浴している大腿部に装着した.炭酸泉入浴中に皮膚血流量の増加が明らかに認められた被験者4名(A群)と変化が認められなかった被験者4名(B群)に分類された.また,皮膚血流量の測定と併行して心拍出量,心拍数,酸素摂取量,皮膚温及び鼓膜温についても入浴前安静時,入浴中及び入浴後の測定を行った.2要因の分散分析ではA群とB群の間に有意差は認められなかった.2群間で被験者の身体的特徴にも差は認められなかった.A群においては,...

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Bibliographic Details
Main Authors: 大森, 圭, 2362, 古川, 順光, 2363, 毛利, 光宏, 2364, 宮下, 智, 2365, 内田, 勝雄, 2366
Language:Japanese
Published: 1999
Subjects:
Online Access:https://yachts.repo.nii.ac.jp/record/145/files/99.17.pdf
https://yachts.repo.nii.ac.jp/records/145
Description
Summary:健常成人男8名(30.9±4.5歳)を対象に,高濃度人工炭酸泉入浴中の水中部分の皮膚血流量をレーザー血流計で測定した.炭酸泉は濃度1000ppm,温度35℃とした.血流計のセンサーは水浴している大腿部に装着した.炭酸泉入浴中に皮膚血流量の増加が明らかに認められた被験者4名(A群)と変化が認められなかった被験者4名(B群)に分類された.また,皮膚血流量の測定と併行して心拍出量,心拍数,酸素摂取量,皮膚温及び鼓膜温についても入浴前安静時,入浴中及び入浴後の測定を行った.2要因の分散分析ではA群とB群の間に有意差は認められなかった.2群間で被験者の身体的特徴にも差は認められなかった.A群においては,入浴中の拡張期血圧が安静時の値に比べ有意に低かった departmental bulletin paper