オホーツク文化人骨の再発見と総合的研究

科研費番号: 18370099 2006年度~2008年度科学研究費補助金(基盤研究(B))研究成果報告書 研究概要:オホーツク文化人骨の形態解析とDNA分析の結果、北東アジア、とくにアムール川流域を起源としていること、mtDNAのハプログループYは、アムール川下流域集団の祖先からオホーツク文化人を経由してアイヌへともたらされたことが示唆された。また、食生活では栄養段階の高い大型魚類や海生ほ乳類を主要なタンパク質として多く利用していたことが示された。変形性関節症の頻度分布からも、生業との関連性が示唆された。アイヌ民族のイオマンテ型儀礼は続縄文文化・オホーツク文化にまでさかのぼる可能性が大きいこ...

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Bibliographic Details
Main Authors: 石田, 肇, 百々, 幸雄, 天野, 哲也, 埴原, 恒彦, 松村, 博文, 増田, 隆一, 米田, 穣, Ishida, Hajime, Dodo, Yukio, Amano, Tetsuya, Hanihara, Tsunehiko, Matsumura, Hirofumi, Masuda, Ryuichi, Yoneda, Minoru
Format: Other/Unknown Material
Language:Japanese
Published: 石田肇 2009
Subjects:
Online Access:https://hdl.handle.net/20.500.12000/11727
Description
Summary:科研費番号: 18370099 2006年度~2008年度科学研究費補助金(基盤研究(B))研究成果報告書 研究概要:オホーツク文化人骨の形態解析とDNA分析の結果、北東アジア、とくにアムール川流域を起源としていること、mtDNAのハプログループYは、アムール川下流域集団の祖先からオホーツク文化人を経由してアイヌへともたらされたことが示唆された。また、食生活では栄養段階の高い大型魚類や海生ほ乳類を主要なタンパク質として多く利用していたことが示された。変形性関節症の頻度分布からも、生業との関連性が示唆された。アイヌ民族のイオマンテ型儀礼は続縄文文化・オホーツク文化にまでさかのぼる可能性が大きいことを示した。 研究報告書 http://purl.org/coar/resource_type/c_18ws