General Report of the Wintering Party of the 10th Japanese Antarctic Research Expedition in 1968-1970

第10次南極地域観測隊は総員40名で編成され,ここでは28名の越冬隊(ほかに報道記者1名を含む.筆者が隊長兼越冬隊長)の行動概要を示した.1968年11月30日東京港より「ふじ」で出発し,1970年4月8日空路帰国した.本報告は国外の読者も対象としたため観測隊の成立に至る過程,予算,夏期(1968/69年)の行動,昭和基地における生活等の記述が前半を占めている.越冬観測は1969年2月より翌年1月末ごろまでほぼ予定通りに実施された.超高層物理より人体生理に至る15部門の基地観測について略述し,雪氷学を中心とする1,500kmにわたる内陸調査(1969年11月~1970年1月の90日間,総員10...

Full description

Bibliographic Details
Main Author: Kou KUSUNOKI
Format: Article in Journal/Newspaper
Language:English
Published: National Institute of Polar Research 1971
Subjects:
geo
Online Access:https://doi.org/10.15094/00007611
https://doaj.org/article/211b45e19f204a4685a7921a2c5e8285
Description
Summary:第10次南極地域観測隊は総員40名で編成され,ここでは28名の越冬隊(ほかに報道記者1名を含む.筆者が隊長兼越冬隊長)の行動概要を示した.1968年11月30日東京港より「ふじ」で出発し,1970年4月8日空路帰国した.本報告は国外の読者も対象としたため観測隊の成立に至る過程,予算,夏期(1968/69年)の行動,昭和基地における生活等の記述が前半を占めている.越冬観測は1969年2月より翌年1月末ごろまでほぼ予定通りに実施された.超高層物理より人体生理に至る15部門の基地観測について略述し,雪氷学を中心とする1,500kmにわたる内陸調査(1969年11月~1970年1月の90日間,総員10名)の結果にも触れた.