海洋観測専用船による南極海の大気エアロゾル観測

• Main Authors: 長田 和雄, 原 圭一郎, 矢吹 正教, 西田 千春, 小林 拓, 三浦 和彦, 上田 紗也子, 林 政彦, 橋田 元, 塩原 匡貴, 和田 誠, 山内 恭, ハラ ケイイチロウ, Kazuo Osada, Keiichiro Hara, Masanori Yabuki, Chiharu Nishita-Hara, Hiroshi Kobayashi, Kazuhiko Miura, Sayako Ueda, Masahiko Hayashi, Gen Hashida, Masataka Shiobara, Makoto Wada, Takashi Yamanouchi
• Format: Report
• Language: Japanese
• Published: 名古屋大学大学院環境学研究科 2010
• Subjects: 551.5; Antarctic; The Antarctic; Syowa Station; Antarctic Ocean; Aitken; Antarc*
• Online Access: https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=9567; http://id.nii.ac.jp/1291/00009567/; https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=9567&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1

南極海における大気エアロゾル粒子の粒径分布やイオン成分濃度,先駆ガス濃度の時空間分布を調べるために,「白鳳丸」や「タンガロア」,「海鷹丸」による船上観測をおこなった.海況の穏やかな南極海での観測では,直径0.1 μm以上の既存エアロゾル粒子数濃度が著しく低い条件下で,高濃度の核生成モード粒子(直径<20 nm)を観測することがあった.逆に,既存のエアロゾル粒子数濃度が高い場合には,核生成モード粒子数濃度の増加は見られなかった.2005年1月に「海鷹丸」で観測したリュツォ・ホルム湾洋上のエアロゾル粒子中主要イオン濃度は,昭和基地で1月に観測される平均的な濃度とほぼ同じであった.「海鷹丸」と...