Submarine Topography and Several Bottom Sediments around Prince Olav and Prince Harald Coasts, Antarctica
南極大陸とアフリカ大陸との間には,中央大西洋海嶺の廷長とみられる西南西方向の海嶺があり,大洋底は南北2区に分けられる.北部は水深5,000~5,200mでやや凹凸に富むが,南部は5,200~5,300mで平坦である.南極周縁の大陸棚は,300~400mの外縁深度を有し,幅は60~70km以上に達する.陸棚斜面は4,000m以深で緩傾斜になる.第5次航海で得られた11地点の資料についてみると,大陸棚上の底質はかなり砂質で礫も伴うが,Prince Olav CoastやAmundsen Bay付近沖の陸棚斜面上部の底質は泥質である.しかし,これらの泥質堆積物は半遠洋性粘土の特徴を呈し,SiO_2に...
Main Authors: | , |
---|---|
Format: | Report |
Language: | English |
Published: |
海上保安庁水路部
1964
|
Subjects: | |
Online Access: | https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=7332 http://id.nii.ac.jp/1291/00007332/ https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=7332&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1 |
Summary: | 南極大陸とアフリカ大陸との間には,中央大西洋海嶺の廷長とみられる西南西方向の海嶺があり,大洋底は南北2区に分けられる.北部は水深5,000~5,200mでやや凹凸に富むが,南部は5,200~5,300mで平坦である.南極周縁の大陸棚は,300~400mの外縁深度を有し,幅は60~70km以上に達する.陸棚斜面は4,000m以深で緩傾斜になる.第5次航海で得られた11地点の資料についてみると,大陸棚上の底質はかなり砂質で礫も伴うが,Prince Olav CoastやAmundsen Bay付近沖の陸棚斜面上部の底質は泥質である.しかし,これらの泥質堆積物は半遠洋性粘土の特徴を呈し,SiO_2に富み,CaCO_3・Fe_2O_3・Al_2O_3・P_2O_5などに乏しい.このことは,陸源性砕屑物の供給がかなり多いことを示すものであろう. The deep sea floor between Africa and Antarctica is divided into two provinces by the continuation of Mid-Atlantic Ridge. The bottom sediments on the continental slope around Prince Olav Coast and Amundsen Bay are hemipelagic clays which are rich in SiO_2 and poor in CaCO_3, Fe_2O_3, Al_2O_3 and P_2O_5. |
---|