ソウヤ センジョウ デ カンソク サレタ タンパ カイジョウ サンラン ニ ツイテ

P(論文) 予備観測の際の船上観測で非常に明瞭な短波海上散乱が発見された,その後2回の船上観測の際にも同様の観測がなされ且つラジオゾンデによる気象観測も特に強化された.特に1959年の船上観測の際は固定周波によるh'tの観測及びA-scopeによる反射波のスナップ撮影も加えて原因の究明につとめた.これらの結果を綜合して短波海上散乱波は結局海の波による後方散乱であることが推論された.海上では大地常数が大きいために特に地上波の伝播に都合がよいので散乱波が受信されるものと思われる.但し海の波により電波がcoherentに反射されると考えなけれはならない.更に大洋上や暴風圏内においても顕著な...

Full description

Bibliographic Details
Main Authors: 平尾, 邦雄, ヒラオ, クニオ, HIRAO, Kunio
Language:English
Published: 国立極地研究所 1961
Subjects:
Online Access:https://nipr.repo.nii.ac.jp/record/7055/files/KJ00002406719.pdf
https://doi.org/10.15094/00007055
https://nipr.repo.nii.ac.jp/records/7055
Description
Summary:P(論文) 予備観測の際の船上観測で非常に明瞭な短波海上散乱が発見された,その後2回の船上観測の際にも同様の観測がなされ且つラジオゾンデによる気象観測も特に強化された.特に1959年の船上観測の際は固定周波によるh'tの観測及びA-scopeによる反射波のスナップ撮影も加えて原因の究明につとめた.これらの結果を綜合して短波海上散乱波は結局海の波による後方散乱であることが推論された.海上では大地常数が大きいために特に地上波の伝播に都合がよいので散乱波が受信されるものと思われる.但し海の波により電波がcoherentに反射されると考えなけれはならない.更に大洋上や暴風圏内においても顕著な日変化を示すことから大気の屈折率に新らしい要素を導入する仮説をたてた.これによって日変化は電波の屈折,廻折及び低層中の反射面の日変化に帰着させることができる. departmental bulletin paper