富士山北麓における人工巣を利用したフクロウの繁殖生態と給餌食物の調査
富士山北麓にあたる山梨県南都留郡富士河口湖町のアカマツ・カラマツ植林地で、1998年の繁殖期に人工巣に営巣したフクロウについて、番いの生態や巣に運んだ給餌物について調査した。抱卵は大部分メスが行い、その間はオスによるメスへの給餌が確認された。育雛初期も抱雛は主にメスが行い、オスによるメスとヒナへの給餌が行われた。育雛後期には雌雄両方によるヒナへの給餌が確認された。給餌物はネズミ、モグラなどの哺乳類、コゲラなどの鳥類、昆虫類など多義に亘ったが、その多く(87.9 %)はヒメネズミ、アカネズミなどの哺乳類であり、本種がネズミ類に特化した捕食者であることが確認できた。また、給餌物の季節的変化が確認で...
Full description
Bibliographic Details
Main Authors: |
白石, 浩隆,
185,
シライシ, ヒロタカ,
北原, 正彦,
186,
キタハラ, マサヒコ,
SHIRAISHI, Hirotaka,
187,
KITAHARA, Masahiko,
188 |
Format: | Other/Unknown Material
|
Language: | Japanese |
Published: |
富士山科学研究所
2007
|
Subjects: |
|
Online Access: | https://mfri.repo.nii.ac.jp/record/158/files/MFR_No01_p17_p23.pdf
|