「南極授業」における映像コンテンツに付加する体験型教材の開発 : 「ペンギン型2足歩行模型」と「ペンギンの足跡レプリカ」の作製

本論は、「南極授業」における映像コンテンツに付加する体験型教材を開発し、実際の活用事例を基に学習者の変容を具体的に整理するとともに、教材及び体験内容の有効性について検討した。その結果、主に操作面については有効性が認められた一方で、思考面の深まりにおいては課題が残った。また、ものづくりを支える人材の育成に関わる側面については、支援者として関わった学生へのアンケート結果から「ものづくり」等への姿勢は肯定的に変化したものの、ペンギンに対する内容的な理解は必ずしも深まっていないことが示唆された。今後は、日々の理科授業や地域の体験イベント、大学での公開講座等の機会で活用することを目指して今回開発した教材...

Full description

Bibliographic Details
Main Author: 澤柿 教淳
Format: Report
Language:Japanese
Published: 学校法人松商学園松本大学 2018
Subjects:
Online Access:https://matsumoto-u.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=1142
http://id.nii.ac.jp/1055/00001138/
https://matsumoto-u.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=1142&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1
Description
Summary:本論は、「南極授業」における映像コンテンツに付加する体験型教材を開発し、実際の活用事例を基に学習者の変容を具体的に整理するとともに、教材及び体験内容の有効性について検討した。その結果、主に操作面については有効性が認められた一方で、思考面の深まりにおいては課題が残った。また、ものづくりを支える人材の育成に関わる側面については、支援者として関わった学生へのアンケート結果から「ものづくり」等への姿勢は肯定的に変化したものの、ペンギンに対する内容的な理解は必ずしも深まっていないことが示唆された。今後は、日々の理科授業や地域の体験イベント、大学での公開講座等の機会で活用することを目指して今回開発した教材を改良するとともに、ものづくりを支える側の人材に役立つ授業デザインを併せて提案したい。