フィンランドの認知症高齢者ケア : ロヴァニエミ市・タンペレ市におけるインタビューから

40017033518 筆者ら北欧の認知症高齢者ケアの具体的実践を学ぶために、2008年2月と8月にファインランドを訪問した。フィンランドの北部、ラップランド州都であるロヴァニエミ市の認知症高齢者ケアに関わる病院や施設、行政機関を訪問し、関係者にインタビューを行った。その結果、行政機関ではロバニエミ市のサービスの概要を学び、施設や病院では日々のケアの様子を見学した。認知症協会では啓発活動やアクティビティ活動を学んだ。本人や家族を支援する新しい専門職に出会った。さらに、南部のタンペレ市では攻撃的な認知症高齢者を対象とした、新たな試みを実践している施設を見学する機会を得た。フィンランドはデンマーク...

Full description

Bibliographic Details
Main Authors: 佐瀬, 美恵子, 臼井, キミカ, 上西, 洋子, 佐々木, 八千代, 後藤, 由美子
Language:Japanese
Published: 2009
Subjects:
Online Access:https://konan-wu.repo.nii.ac.jp/record/92/files/003-20.pdf
Description
Summary:40017033518 筆者ら北欧の認知症高齢者ケアの具体的実践を学ぶために、2008年2月と8月にファインランドを訪問した。フィンランドの北部、ラップランド州都であるロヴァニエミ市の認知症高齢者ケアに関わる病院や施設、行政機関を訪問し、関係者にインタビューを行った。その結果、行政機関ではロバニエミ市のサービスの概要を学び、施設や病院では日々のケアの様子を見学した。認知症協会では啓発活動やアクティビティ活動を学んだ。本人や家族を支援する新しい専門職に出会った。さらに、南部のタンペレ市では攻撃的な認知症高齢者を対象とした、新たな試みを実践している施設を見学する機会を得た。フィンランドはデンマークやスウェーデンとともに北欧型の社会福祉先進国のひとつといわれているが、高齢者ケアに関する情報は少ない。そこで、ふたつの地域の限られた情報であるが、フィンランドの認知症高齢者ケアの一端を報告する。 journal article