メタンを包接するハイドレート生成時のメタン安定同位体分別に 及ぼすケージサイズ効果

本研究は,メタンハイドレート生成における水素同位体分別のケージサイズ効果を探るものである.メタンハイドレートのメタンは14面体の大ケージと12面体の小ケージの両方に包接される.しかしながら,水素同位体分別がこの2種類のケージサイズに依存するかどうかは未解明である.本研究では,テトラヒドロフラン等を用いた混合ガスハイドレート(GH)を利用して,小ケージのみにメタンを包接させる実験を行った.純粋なメタンハイドレートと混合GHとの比較から,水素同位体分別のケージサイズの影響を評価した.その結果,小ケージより大ケージの方がより軽いメタンを包接しやすい傾向が明らかとなった. journal articl...

Full description

Bibliographic Details
Main Authors: 水谷, 優斗, 滝澤, 楓, 八久保, 晶弘, 竹谷, 敏
Language:Japanese
Published: 公益社団法人 日本雪氷学会北海道支部 2024
Subjects:
Online Access:https://kitami-it.repo.nii.ac.jp/record/2000691/files/20_2024_snowhokkaido43_Mizutani.pdf
https://kitami-it.repo.nii.ac.jp/records/2000691
Description
Summary:本研究は,メタンハイドレート生成における水素同位体分別のケージサイズ効果を探るものである.メタンハイドレートのメタンは14面体の大ケージと12面体の小ケージの両方に包接される.しかしながら,水素同位体分別がこの2種類のケージサイズに依存するかどうかは未解明である.本研究では,テトラヒドロフラン等を用いた混合ガスハイドレート(GH)を利用して,小ケージのみにメタンを包接させる実験を行った.純粋なメタンハイドレートと混合GHとの比較から,水素同位体分別のケージサイズの影響を評価した.その結果,小ケージより大ケージの方がより軽いメタンを包接しやすい傾向が明らかとなった. journal article