結氷河川における解氷現象と実用的な氷板厚計算式の開発
結氷河川の解氷現象は,水位の急激な上昇を引き起こすアイスジャムの発生の可能性がある.河川結氷時の河道内工事や流量観測を実施する際には,作業計画および安全面から,解氷現象に関する知見および河道内の氷板厚を計算する技術が求められている.結氷河川における解氷現象を解明するために,氷板厚を連続的に測定し,熱フラックスを用いた氷板厚計算モデルを用いて,放射・対流,積雪,流水の3因子が氷板厚の変動に与える影響を評価した.本計算モデルを基にして,積雪と晶氷の影響を係数α,河氷の融解の影響を係数βに織り込み,気温,水温,有効水深から氷板厚を計算する実用的な計算式を開発した.さらに,気温から水温を計算し,有効水...
Published in: | Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B1 (Hydraulic Engineering) |
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Main Authors: | , , , |
Language: | Japanese |
Published: |
公益社団法人 土木学会
2012
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Subjects: | |
Online Access: | https://kitami-it.repo.nii.ac.jp/record/7755/files/2012-02_結氷河川における解氷現象と実用的な氷板厚計算式の開発.pdf https://kitami-it.repo.nii.ac.jp/records/7755 |
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author | 吉川, 泰弘 渡邊, 康玄 早川, 博 平井, 康幸 |
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author_sort | 吉川, 泰弘 |
collection | Kitami Institute of Technology Repository (KIT-R) |
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container_title | Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B1 (Hydraulic Engineering) |
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description | 結氷河川の解氷現象は,水位の急激な上昇を引き起こすアイスジャムの発生の可能性がある.河川結氷時の河道内工事や流量観測を実施する際には,作業計画および安全面から,解氷現象に関する知見および河道内の氷板厚を計算する技術が求められている.結氷河川における解氷現象を解明するために,氷板厚を連続的に測定し,熱フラックスを用いた氷板厚計算モデルを用いて,放射・対流,積雪,流水の3因子が氷板厚の変動に与える影響を評価した.本計算モデルを基にして,積雪と晶氷の影響を係数α,河氷の融解の影響を係数βに織り込み,気温,水温,有効水深から氷板厚を計算する実用的な計算式を開発した.さらに,気温から水温を計算し,有効水深を一定値とすることで,気温データのみから氷板厚を計算可能であることを示した. journal article |
genre | Ice Sheet |
genre_facet | Ice Sheet |
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institution | Open Polar |
language | Japanese |
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op_doi | https://doi.org/10.2208/jscejhe.68.21 |
op_relation | http://doi.org/10.2208/jscejhe.68.21 土木学会論文集B1(水工学) 1 68 21 34 |
op_rights | c 2012 公益社団法人 土木学会 open access |
publishDate | 2012 |
publisher | 公益社団法人 土木学会 |
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spelling | ftkitamiit:oai:kitami-it.repo.nii.ac.jp:00007755 2025-04-06T14:55:28+00:00 結氷河川における解氷現象と実用的な氷板厚計算式の開発 吉川, 泰弘 渡邊, 康玄 早川, 博 平井, 康幸 2012 application/pdf https://kitami-it.repo.nii.ac.jp/record/7755/files/2012-02_結氷河川における解氷現象と実用的な氷板厚計算式の開発.pdf https://kitami-it.repo.nii.ac.jp/records/7755 jpn jpn 公益社団法人 土木学会 http://doi.org/10.2208/jscejhe.68.21 土木学会論文集B1(水工学) 1 68 21 34 c 2012 公益社団法人 土木学会 open access frozen rivers breakup ice sheet 2012 ftkitamiit https://doi.org/10.2208/jscejhe.68.21 2025-03-10T11:33:07Z 結氷河川の解氷現象は,水位の急激な上昇を引き起こすアイスジャムの発生の可能性がある.河川結氷時の河道内工事や流量観測を実施する際には,作業計画および安全面から,解氷現象に関する知見および河道内の氷板厚を計算する技術が求められている.結氷河川における解氷現象を解明するために,氷板厚を連続的に測定し,熱フラックスを用いた氷板厚計算モデルを用いて,放射・対流,積雪,流水の3因子が氷板厚の変動に与える影響を評価した.本計算モデルを基にして,積雪と晶氷の影響を係数α,河氷の融解の影響を係数βに織り込み,気温,水温,有効水深から氷板厚を計算する実用的な計算式を開発した.さらに,気温から水温を計算し,有効水深を一定値とすることで,気温データのみから氷板厚を計算可能であることを示した. journal article Other/Unknown Material Ice Sheet Kitami Institute of Technology Repository (KIT-R) Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B1 (Hydraulic Engineering) 68 1 21 34 |
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