Linguistic Features of a Japanese Variety in a Japanese Diaspora : An Evidence from a Sakhalin Japanese Speaker of Uilta
本稿は、日本語ディアスポラにおける言語変種に見られる言語的特徴を、サハリンに居住するウイルタ人によって用いられている日本語の樺太方言を事例に考察したものである。二拍名詞のアクセントに関する二つの調査データを用い、分析を試みた。これまでの研究から、ウイルタ人の用いるアクセントは一型であるという指摘がなされてきた。分析の結果,単語読み上げ時のアクセントには二つのアクセントがある一方、自然談話資料で用いられるアクセントには四つのアクセントがあることが示された。この二つの調査結果を生み出した要因について,アコモデーションなどと関連させながら考察した。 北大文学研究科北方研究教育センター公開シンポジウム...
Main Author: | |
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Format: | Conference Object |
Language: | English |
Published: |
北海道大学大学院文学研究科
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Online Access: | http://hdl.handle.net/2115/38296 |
Summary: | 本稿は、日本語ディアスポラにおける言語変種に見られる言語的特徴を、サハリンに居住するウイルタ人によって用いられている日本語の樺太方言を事例に考察したものである。二拍名詞のアクセントに関する二つの調査データを用い、分析を試みた。これまでの研究から、ウイルタ人の用いるアクセントは一型であるという指摘がなされてきた。分析の結果,単語読み上げ時のアクセントには二つのアクセントがある一方、自然談話資料で用いられるアクセントには四つのアクセントがあることが示された。この二つの調査結果を生み出した要因について,アコモデーションなどと関連させながら考察した。 北大文学研究科北方研究教育センター公開シンポジウム「サハリンの言語世界」. 平成20年9月6日. 札幌市 |
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