Investigation into the Description about“ Methane Hydrate” in Textbooks for“ Science” and“ Chemistry”

メタンハイドレートは、日本周辺の海底に大量に存在し、現在の資源不足を補う代替エネルギーとして注目されている。また、化石燃料に比べて、二酸化炭素や有害物質の排出量が少ないことから、その有効性はかなり期待されている。そこで、平成28年に発行された中学校「理科」の教科書と高校「化学基礎」・「化学」の教科書の記載箇所における記述・学習内容を調査し、その中でメタンハイドレートがどのように扱われているかを調査した。調査の結果、中学校の教科書では、「新エネルギー」として扱う一方で、「科学・技術」の分野でも記載されていた。高校の教科書では「巻末特集」や「有機化合物」でメタンCH4に関係するものとして取り上げら...

Full description

Bibliographic Details
Main Authors: 杉江, 瞬, 長南, 幸安, チョウナン, ユキヤス
Format: Other/Unknown Material
Language:Japanese
Published: 弘前大学教育学部 2020
Subjects:
Online Access:https://hirosaki.repo.nii.ac.jp/record/5940/files/BFEduHirosaki_123_79.pdf
http://hdl.handle.net/10129/00007005
https://hirosaki.repo.nii.ac.jp/records/5940
Description
Summary:メタンハイドレートは、日本周辺の海底に大量に存在し、現在の資源不足を補う代替エネルギーとして注目されている。また、化石燃料に比べて、二酸化炭素や有害物質の排出量が少ないことから、その有効性はかなり期待されている。そこで、平成28年に発行された中学校「理科」の教科書と高校「化学基礎」・「化学」の教科書の記載箇所における記述・学習内容を調査し、その中でメタンハイドレートがどのように扱われているかを調査した。調査の結果、中学校の教科書では、「新エネルギー」として扱う一方で、「科学・技術」の分野でも記載されていた。高校の教科書では「巻末特集」や「有機化合物」でメタンCH4に関係するものとして取り上げられていることが分かった。既存の教科書において、メタンハイドレートは既に一般的な用語となっているものの、出版社によっては説明が足りない内容もあった。そのため、メタンハイドレートを理解し、エネルギーや技術・開発について関心を持つために、生徒が体感できる教材を製作することが必要であると考えている。 departmental bulletin paper