Seasonal Variation of f_0F2 and Abnormal Ionization in F Region at Syowa Base in Antarctica
昭和34年2月11日より35年1月16日に至る第3次越冬期間の電離層資料をもとにして,主としてF領域についての解析をおこなった.その第1はf_0F2の年間の変化をみると,f_0F2の最大値が正午より大幅におくれていることに着目し,その特性を南北両オーロラ地帯の資料と比較した.その結果f_0F2最大値の正午からの遅れは磁気経度と密接な関係を有し,又南北両極のF2層の変化は,対蹠点間で良い対応を示し,同経緯度にある局間では対応の悪いことが明らかになった.その第2は従来オーロラ反射と思われていたF領域における異常電離は昭和基地のイオノグラムの中にしばしば出現し,その特性,出現頻度をしらべると,Es層...
Main Author: | |
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Format: | Article in Journal/Newspaper |
Language: | English Japanese |
Published: |
National Institute of Polar Research
1961
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Subjects: | |
Online Access: | https://doi.org/10.15094/00007057 https://doaj.org/article/e2e9aa3308e04e20a881b74ead04af12 |
Summary: | 昭和34年2月11日より35年1月16日に至る第3次越冬期間の電離層資料をもとにして,主としてF領域についての解析をおこなった.その第1はf_0F2の年間の変化をみると,f_0F2の最大値が正午より大幅におくれていることに着目し,その特性を南北両オーロラ地帯の資料と比較した.その結果f_0F2最大値の正午からの遅れは磁気経度と密接な関係を有し,又南北両極のF2層の変化は,対蹠点間で良い対応を示し,同経緯度にある局間では対応の悪いことが明らかになった.その第2は従来オーロラ反射と思われていたF領域における異常電離は昭和基地のイオノグラムの中にしばしば出現し,その特性,出現頻度をしらべると,Es層と非常に似通っており,今後Fs層として電離層特性の中に加えた方が便利であろうと考える. |
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