On the New Antarctic Research Ship FUJI

本年から南極観測が再開されることに決まり,「宗谷」の代船として南極観測船「ふじ」が建造されることになった.「ふじ」は日本最初の本格的極地用砕氷船であって,南極における輸送,砕氷,観測の任務に従事するものである.船の寸法,船型等は主として砕氷船としての性能から決められ,それに大型ヘリコプター3機を搭載して大きな空輸能力を有することが特徴である.推進機関はディーゼル電気推進方式を採用し,氷海中での行動能力の増大を狙っている.長期行動に備え居住性向上には特に意を用い,更に,減揺タンクを設けて航行中の船上作業に便ならしめている.船体構造は氷圧力に対し極めて強固に設計された.船上観測設備は11科学部門に...

Full description

Bibliographic Details
Main Author: Takeo YAMAKAWA
Format: Article in Journal/Newspaper
Language:English
Japanese
Published: National Institute of Polar Research 1966
Subjects:
Online Access:https://doi.org/10.15094/00007397
https://doaj.org/article/3878ade3e89942e9901fa49eff6f835c
Description
Summary:本年から南極観測が再開されることに決まり,「宗谷」の代船として南極観測船「ふじ」が建造されることになった.「ふじ」は日本最初の本格的極地用砕氷船であって,南極における輸送,砕氷,観測の任務に従事するものである.船の寸法,船型等は主として砕氷船としての性能から決められ,それに大型ヘリコプター3機を搭載して大きな空輸能力を有することが特徴である.推進機関はディーゼル電気推進方式を採用し,氷海中での行動能力の増大を狙っている.長期行動に備え居住性向上には特に意を用い,更に,減揺タンクを設けて航行中の船上作業に便ならしめている.船体構造は氷圧力に対し極めて強固に設計された.船上観測設備は11科学部門に渉っている.