沿岸の温暖化・酸性化・貧酸素化がマガキ養殖に及ぼす影響の評価と予測 : 岡山県備前市日生海域と宮城県南三陸町志津川湾における事例研究

マガキは炭酸カルシウムの殻を形成するため,海洋酸性化の影響が懸念される.今後,人為起源CO₂を大幅に削減していかないと,マガキとその養殖は今世紀末までに酸性化と地球温暖化の複合影響を受ける可能性がある.その影響を軽減するためには,人為起源CO₂の大幅削減と共に,マガキ養殖場近くの河川からの淡水や有機物の流入を調整するといった,地域でできる対策も有効と考えられる. 多様な時空間スケールでの気象学・気候学・大気科学 / 中緯度域の海洋変動と大気・生物地球化学への影響 journal article...

Full description

Bibliographic Details
Main Authors: 藤井, 賢彦, Fujii, Masahiko, 濱野上, 龍志, Hamanoue, Ryuji, ベルナルド, ローレンスパトリックカセス, Bernardo, Lawrence Patrick Cases, 小埜, 恒夫, Ono, Tsuneo, 太齋, 彰浩, Dazai, Akihiro, 大本, 茂之, Oomoto, Shigeyuki, 脇田, 昌英, Wakita, Masahide, 田中, 丈裕, Tanaka, Takehiro
Language:Japanese
Published: 海洋出版 2024
Subjects:
Online Access:https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/record/2009838/files/km5604_07.pdf
Description
Summary:マガキは炭酸カルシウムの殻を形成するため,海洋酸性化の影響が懸念される.今後,人為起源CO₂を大幅に削減していかないと,マガキとその養殖は今世紀末までに酸性化と地球温暖化の複合影響を受ける可能性がある.その影響を軽減するためには,人為起源CO₂の大幅削減と共に,マガキ養殖場近くの河川からの淡水や有機物の流入を調整するといった,地域でできる対策も有効と考えられる. 多様な時空間スケールでの気象学・気候学・大気科学 / 中緯度域の海洋変動と大気・生物地球化学への影響 journal article