北海道オホーツク海域に生息する魚介類における重金属蓄積量の検証

• Main Authors: 下井 岳, 藤田 悠記, 亀山 祐一, 鈴木 淳志, 橋詰 良一, 伊藤 雅夫, Gaku SHIMOI, FUJITA Yuki, KAMEYAMA Yuichi, SUZUKI Atsushi, Ryoichi HASHIZUME, ITO Masao
• Format: Article in Journal/Newspaper
• Language: Japanese
• Subjects: 重金属蓄積量; オホーツク海域; 魚介類; 肝臓; 可食部; heavy metal content; Okhotsk sea area; fishery product; liver; edible part; Keta; Okhotsk; okhotsk sea
• Online Access: https://nodai.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=297; http://id.nii.ac.jp/1186/00000271/; https://nodai.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=297&item_no=1&attribute_id=19&file_no=1

北海道のオホーツク海域に生息する魚介類における重金属の蓄積量について,重金属の主たる蓄積臓器である肝臓と可食部について分析を行い,オホーツク海における魚介類の重金属汚染状況を検証した。調査の対象は,オホーツク海域で採取した魚類を中心とした魚介類で,ヒ素(As),カドミウム(Cd),スズ(Sn),水銀(Hg)および鉛(Pb)について高周波発光分析法によって分析を行った。分析の結果,シロサケにおける鉛を除くすべての元素で可食部より肝臓に多く蓄積されていた。可食部においては,水銀における暫定的規制値0.4ppmを超えたものは無く,他の元素においてもこれまでの海洋生物の報告と同等もしくは低い値を示した...