琵琶湖および近畿諸河川に生息するスゴモロコ属の外部形態からみた地理的変異―クラスター分析法による結果を中心に―
琵琶湖および近畿地方の諸河川の30箇所から採集したスゴモロコ属(Squalidus) (コイ科魚類)の標本について外部形態を比較し,相互の類似性を検討した。検討はクラスター分析法によった。比較の対象にした外部形態は8形質,すなわち,体高,尾柄高,頭長,頭幅,吻長,上顎長,眼径および口ひげ長である。これら8形質は相互に比較的独立性が高いが,体高と尾柄高,および,頭長と眼径との間には関連性が認められる。標本相互の類似性を列記すれば,デメモロコの異質性が最も高く,以下,ほぼ同じレベルの類似度で,①スゴモロコ,②コウライモロコ1,③コウライモロコ2,そして,④コウライモロコ3の4つのグループに区分され...
Main Author: | |
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Format: | Article in Journal/Newspaper |
Language: | Japanese |
Published: |
大阪教育大学
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Subjects: | |
Online Access: | http://ir.lib.osaka-kyoiku.ac.jp/dspace/handle/123456789/3324 |