南極湖沼調査に資する小型水中無人探査機(ROV)の開発
南極大陸の露岩域に点在する湖沼では,南極独自の生態系の存在が近年の研究で明らかになってきた.宗谷海岸露岩域スカルブスネスの長池,仏池,くわい池では,コケ類・藻類・シアノバクテリアを主体とする円錐状の生物群集構造物が湖底に確認されている.一方で,この構造物の定量的な分布情報は得られておらず,調査手法も確立されていない.従来,これら湖底生物群集の観察・調査は,人が直接潜水することによって行われてきた.しかし,低温環境かつ隔離環境での潜水調査には時間的な制約が大きいうえに,人員・物資等の輸送が大規模なオペレーションになる.そのため,様々な湖沼で湖底生物群集の分布を広範囲に効率的に調査することが難しく...
Main Authors: | , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , |
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Language: | Japanese |
Published: |
国立極地研究所
2020
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Subjects: | |
Online Access: | https://nipr.repo.nii.ac.jp/record/15983/files/AntarctRec64_2.pdf https://doi.org/10.15094/00015873 https://nipr.repo.nii.ac.jp/records/15983 |