アイスコアサンプルを対象とした蛍光顕微鏡による微生物定量方法の検討

氷床アイスコア中には,鉱物粒子と共に輸送されてきた微生物が含まれる事が知られている.これら微生物の細胞数の計測には,蛍光顕微鏡による直接観察法が用いられるが,細胞数が少ないアイスコア試料では蛍光染色試薬の退色により数を過小評価しやすい一方で,含まれる鉱物などの非特異的な蛍光により過大評価しやすいため,定量的に細胞数を測定する事が困難である.本研究では5種の退色防止試薬から退色が最も少ないもの,19種の蛍光染色試薬から非特異的蛍光との選別が容易な試薬をそれぞれ選出し,細胞壁構造の異なる6種の微生物株を用いて染色選択性を確認し,鉱物の混入による染色への影響を調べた.その結果,退色防止試薬にはEve...

Full description

Bibliographic Details
Main Authors: 植竹 淳, 東 久美子, 本山 秀明, Jun Uetake, Kumiko Goto-Azuma, Hideaki Motoyama
Format: Report
Language:Japanese
Published: 新領域融合研究センター 2012
Subjects:
Online Access:https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=9641
http://id.nii.ac.jp/1291/00009641/
https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=9641&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1