宗谷海岸の隆起海成堆積物から得られた貝化石の14C年代 -JARE-35 (1993-94) の資料-

• Main Authors: 平川 一臣, 澤柿 教伸, Kazuomi Hirakawa, Takanobu Sawagaki
• Format: Report
• Language: Japanese
• Published: 北海道大学大学院地球環境科学研究科 1998
• Subjects: 551.4：551.77/.79; East Antarctica; Langhovde; Ongul; Raised Beach; Rundvagshetta; Skallevikhalsen; Skarvsnes; Antarc*; Antarctica
• Online Access: https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=9042; http://id.nii.ac.jp/1291/00009042/; https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=9042&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1

第35次日本南極地域観測隊の野外調査において, 宗谷海岸の隆起海成堆積物から貝化石を採取し, そのうちの40試料から放射性炭素年代を得た。その結果, それらは3-8kaの完新世の年代を示すものと, 35ka以上の年代を示すものとに分けられた。これまでの研究ではラングホブデから古い年代が多く得られているが, 今回の測定では, 完新世の年代値は全調査地域に分布するのに対し, 古い年代値を示すものはオングル諸島に限られる。オングル諸島では古い年代値をしめす貝化石は標高20m付近まで分布し, 新しい年代値を示す貝化石より高位置まで分布する。スカレビークハルセンおよびルンドボークスヘッタからは, 初めて...