南極氷床の異なった堆積環境における積雪の酸素同位体プロファイル

• Main Authors: 上田 豊, 神山 孝吉, 成田 英器, 佐藤 和秀, Yutaka Ageta, Kokichi Kamiyama, Hideki Narita, Kazuhide Satow
• Format: Report
• Language: Japanese
• Published: 名古屋大学水圏科学研究所 1991
• Subjects: 551.32; Mizuho; Mizuho Station; South Pole; Ice Sheet; South pole
• Online Access: https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=8710; http://id.nii.ac.jp/1291/00008710/; https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=8710&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1

斜面下降風の卓越した地域と内陸高原ドーム域および両者の遷移帯における積雪の酸素同位体組成の垂直プロファイルを比較し, それぞれのプロファイルと各地域の堆積環境の特性をのべる。試料は, みずほ基地(高度2230m)の101本雪尺列にそった幅10m, 深さ1mのトレンチ, 前進拠点(3198m)の3m深雪穴, ドームキャンプ(3761m)の5m深雪穴から得た。試料の年代は, みずほ基地では雪尺測定値, 前進拠点とドームキャンプとではトリチウム濃度と総ベータ線量のピーク位置から求めた。斜面下降風域では雪の削はく・再堆積が起こりやすいため, 積雪の酸素同位体組成の経年変化は内陸ドーム頂部に近いほど良く...