1988/89年夏季,南極キングジョージ島長城基地での日中共同観測

• Main Authors: 渡辺 研太郎, 井上 正鉄, 大山 佳邦, Kentaro Watanabe, Masakane Inoue, Yoshikuni Ohyama
• Format: Report
• Language: Japanese
• Published: 国立極地研究所 1990
• Subjects: Antarctic; Burton; Burton Peninsula; Fildes; Fildes peninsula; Great Wall Station; King George Island; Nelson Island; Antarc*; ice algae
• Online Access: https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=8663; http://id.nii.ac.jp/1291/00008663/; https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=8663&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1

昭和63年度から3ヵ年計画で中国南極観測隊との共同観測が"大陸性南極と海洋性南極における動植物相の比較研究"のテーマで開始された。その初年度として1988/89年, 第5次中国南極観測隊(CHINARE-5)に参加し, 11月中旬から約4ヵ月間, 長城基地周辺域で地衣類を中心とした陸上生物および微細藻類を中心とした海洋生物の野外調査を実施した。陸上生物調査はフィルデス半島, バートン半島およびネルソン島で行い, 地衣類については64属199種を識別した。その種数と種組成は昭和基地周辺と非常に異なっている。一方, 海洋生物調査は長城基地前の小湾内から外にかけて5定点を設け,...