Natural remanent magnetization of the Napier Complex in Enderby Land,East Antarctica

• Main Authors: 船木 實, Minoru Funaki
• Format: Report
• Language: English
• Published: 国立極地研究所 1984
• Subjects: East Antarctica; Napier; エンダービーランド; Antarc*; Antarctica; Enderby Land
• Online Access: https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=8418; http://id.nii.ac.jp/1291/00008418/; https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=8418&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1

東南極大陸ナピーアコンプレックスから採集された約38億年前の岩石試料について, 古地磁気学的研究を行った。得られた10個の試料のうち, 5個は交流消磁と熱消磁に対して安定であったが, 残りの5個の試料は不安定であった。安定な残留磁気を持つ試料は, 主に単磁区ないし擬単磁区構造を持つ磁鉄鉱である。変成年代などを考慮すると, ナピーアコンプレックスは25億年前の地球磁場を記憶し, 冷却速度が遅かったため, 地球磁場の変動も記憶している。最も信頼できる残留磁気の方向は, 480℃の熱消磁で得られ, その方向は, 伏角-82.9°, 偏角39.3°で, これから計算される古地磁気極は, 南緯75.0°...