南極における人工地震観測の概要(続)

• Main Authors: 伊藤 潔, 伊神 煇, 渋谷 和雄, 神沼 克伊, 片岡 信一, Kiyoshi Ito, Akira Ikami, Kazuo Shibuya, Katsutada Kaminuma, Shinichi Kataoka
• Format: Report
• Language: Japanese
• Published: 京都大学理学部地震予知観測地域センター 1983
• Subjects: 550.34:551.2; Antarctic; East Antarctica; Syowa Station; Mizuho; Ongul; Mizuho Station; Mizuho Plateau; Antarc*; Antarctica; Ice Sheet
• Online Access: https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=8370; http://id.nii.ac.jp/1291/00008370/; https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=8370&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1

南極大陸の地殻構造研究のため, 第21次日本南極地域観測隊では人工地震探査を実施した。これらの概要と簡単な結果について述べる。1980年5,6月にオングル諸島周辺および東オングル島内において, 小規模な実験を実施し, 露岩域の地震波速度を求めた。P波の速度は6.0-6.3km/sである。7月には宗谷海岸において大陸での予備実験を実施し, 雪氷ボーリング, 爆破, 観測などのテストを実施して, -30℃以下の低温下で実験が可能なことを確かめた。同時に雪氷下の岩盤の速度が得られ, 6.0-6.2km/sであった。10月から11月にかけて, みずほ-昭和基地間約300kmの測線での大爆破実験を実施し...