Bacteriological investigation of the pollution at Syowa Station in Antarctica

• Main Authors: 渡部 和彦, 朝比奈 一男, 鈴木 達夫, 佐々木 武二, 合田 朗, Kazuhiko Watanabe, Kazuo Asahina, Tatsuo Suzuki, Takeji Sasaki, Akira Ghoda
• Format: Report
• Language: English
• Published: 東邦大学医学部第一生理学教室 1977
• Subjects: Antarctic; Syowa Station; Mizuho; Antarc*; Antarctica
• Online Access: https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=7950; http://id.nii.ac.jp/1291/00007950/; https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=7950&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1

昭和基地周辺地域における人為汚染の実態を明らかにするために,腸内細菌(大腸菌)を指標とした細菌学的調査を行った.調査対象は,飲用水を中心に,水道,土壌,大気,雪および氷である.その結果,以下のことについて明らかとなった.第15次隊医学担当隊員により設定された,定観測地点の土壌中から,腸内細菌(大腸菌)は検出されなかった.しかし,飲用水,水道水からはしばしば検出された.水道水への細菌汚染の経路が追求され,人為汚染経路が明らかにされた.現在のところ,病原細菌による汚染はなかったが,隊員の健康を守るために,適切な予防対策が講じられることが望まれた.人為汚染の他の生物への影響が同様に細菌学的方法で調査...