昭和基地付近の陸上植物群落の分布と水分および養分との関係

• Main Authors: 山中 三男, 佐藤 和夫, Mitsuo Yamanaka, Kazuo Sato
• Format: Report
• Language: Japanese
• Published: 東北大学理学部生物学教室 1977
• Subjects: 59(21); Bare Rock; Mukai Rocks; Tama Point; Tensoku Rock; Antarc*; Antarctica; Ice Sheet
• Online Access: https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=7944; http://id.nii.ac.jp/1291/00007944/; https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=7944&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1

昭和基地付近の露岩地域における蘚類・藻類を主とする陸上植物群落の分布と,水環境および養分環境との関連を追跡するため,野外調査と室内での分析実験を行った.野外調査はこれまであまり調査されていなかった大陸の小露岩地帯に重点をおいた.その結果,これら小露岩地帯の植物群落の分布と水供給,さらにそれと密接な関係のある地形との間に,島の露岩地帯の場合とは異なった関連性が見出された.土壌分析の結果からは,全窒素,全炭素および有効態リン酸と植物群落の分布および海鳥類の活動との間に,ある程度の対応関係が推察された.また,ラン藻類の一種が,蘚類に対して養分供給の面でなんらかの作用をしているのではないかと思われる現...