Geochemical features of Antarctic lakes

南極オアシスの湖沼の多くは氷河,降雪の融氷水によって涵養されているが,大陸沿岸の塩湖には海水と同様の化学組成比を示す海跡湖がある.マクマードオアシスのような山岳オアシスの塩湖では,湖底堆積物および溶存塩類は海水起源であり,涵養水は氷河融氷水である.このような塩湖は地質時代を通じて蒸発乾固に近い状態になり,これが融氷水で抽出され現在の湖沼を形成したものと考えられる.海水より著しく塩分濃度の高い塩湖は,海水が低温下で濃縮されたものを源にしていると推定される.塩湖の硫化水素,栄養塩の分布,有機炭素の含有量,脂肪酸の含有量,メタン,窒素などの気体の存在は,塩湖における徴生物の活動を示唆するものであり,...

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Bibliographic Details
Main Authors: 綿抜 邦彦, 鳥居 鉄也, 村山 治太, 平林 順一, 佐野 方昂, 我孫子 勤, Kunihiko Watanuki, Tetsuya Torii, Haruta Murayama, Jun-ichi Hirabayashi, Masataka Sano, Tsutomu Abiko
Format: Report
Language:English
Published: 東京大学教養学部化学教室 1977
Subjects:
Online Access:https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=7939
http://id.nii.ac.jp/1291/00007939/
https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=7939&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1