南極の塩湖の同位体地球化学的研究

南ビクトリアランド,宗谷海岸,およびベストホールド・ヒルズの塩湖の成因を明らかにする目的で,湖水の水素および酸素同位体比を測定した.これらの水素および酸素同位体比の関係は天水の関係よりも^<18>Oを濃縮する方向にずれており,氷河融水の湖への流入量が湖からの蒸発量と釣り合っており,その蒸発のさいの同位体効果により,湖水の同位体比が規制されていることを示している.南ビクトリアランドのボニー湖とバンダ湖では,淡水層と塩水層の混合に関する拡散モデルにより,氷河融水が流入し姶めた時期は,ボニー西湖が5,800年前,ボニー東湖が1,500年前,バンダ湖が1,200年前と推定される.これらの塩...

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Bibliographic Details
Main Authors: 松葉谷 治, 酒井 均, 鳥居 鉄也, Osamu MATSUBAYA, Hitoshi SAKAI, Tetsuya TORII
Format: Report
Language:Japanese
Published: 岡山大学温泉研究所 1977
Subjects:
Online Access:https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=7927
http://id.nii.ac.jp/1291/00007927/
https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=7927&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1