ドライバレー チイキ ノ エンコ ノ セイセイ カテイ ニ ツイテ

• Main Authors: 中谷, 周, ナカヤ, シュウ, 西村, 雅吉, ニシムラ, マサキチ, NAKAYA, Shyu, NISHIMURA, Masakichi
• Language: Japanese
• Published: 国立極地研究所 1977
• Subjects: Victoria Land; Vanda; Bonney; Laplace; Antarc*; Antarctica
• Online Access: https://nipr.repo.nii.ac.jp/record/7907/files/KJ00002477010.pdf; https://doi.org/10.15094/00007907; https://nipr.repo.nii.ac.jp/records/7907

P(論文) ドライバレー地域に点在する3つの塩湖,バンダ,ボニー,フリクセルの各湖について,底層にみられる高塩分濃度水の生成過程および塩成層生成年代について考察した.高塩分濃度水は,海水組成を有するうすい水,あるいぱ海塩を起源水として,長年月の蒸発,濃縮により現在の底層水濃度まで濃縮された.その過程において,岩石,堆積物等とのイオン交換反応がおこり,Na^+,K^+は溶液から失われ,Ca^<2+>,Mg^<2+>は溶液へ与えられ,Ca^<2+>の一部はCaSO_4として沈積したことで説明できる.底層水の濃度傾斜については,形成期の塩湖はきわめて小さな氷河湖で...