南極プリンスオラフ沿岸に分布する湖沼水の水質について

• Main Authors: 平林 順一, 小坂 丈予, Jun-ichi HIRABAYASHI, Joyo OSSAKA
• Format: Report
• Language: Japanese
• Published: 研究論文 1976
• Subjects: Ongul; Ongul Island; Langhovde; Prince Olav Coast; East Ongul Island; Skarvsnes; Cape Hinode; Skallen
• Online Access: https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=7879; http://id.nii.ac.jp/1291/00007879/; https://nipr.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=7879&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1

1972年12月から1974年2月にかけて,プリンスオラフ沿岸に点在する7つの露岩地域(新南岩,日の出岬,東オングル島,西オングル島,ラングホブデ,スカルブスネス,スカーレン)に存在する多数の湖沼を中心とした地球化学的調査を行った.93の湖沼について,湖沼水を採取し,主成分の化学分析を行い,それらの成分傾向と,起源について若干の検討を行った.その結果は次の通りである.1)プリンスオラフ沿岸の湖沼は,地形的に現在も氷河が落ち込んでいるもの,海水が直接取り込まれて出来たもの,窪地に融雪水などがたまって出来た湖沼などに分けられる.2)これら湖沼水の総塩分量は6.7mg/l-3.26×10^5mg/l...