ソウヤ センジョウ カンソク ニヨル デンリソウ ケイイド コウカ ノ ケントウ

P(論文) 我が国の南極観測隊は過去4回の遠征のうち3回に亘り観測船宗谷の船上において電離層の観測を行なったのである.このような観測については(1)船舶は時々刻々移動するものであるため観測地点が観測の度に変ること,(2)電離層の特性は日によりかなり大きく変動するため1日だけの観測によって1地点のその時期における特性を代表することが難かしいこと,等の理由から得られた観測値の利用価値について種々論議されるわけである.このような論議に対して解決を与えるため実測された宗谷の船上観測値を緯度についてプロットした系列と,他の陸上固定観測所における観測値の月中央値から求めた緯度変化とを比較して見た.またそれ...

Full description

Bibliographic Details
Main Authors: 柴田, 久, シバタ, ヒサシ, SHIBATA, Hisashi
Language:English
Published: 国立極地研究所 1961
Subjects:
Online Access:https://nipr.repo.nii.ac.jp/record/7056/files/KJ00002406720.pdf
https://doi.org/10.15094/00007056
https://nipr.repo.nii.ac.jp/records/7056
_version_ 1829302349021052928
author 柴田, 久
シバタ, ヒサシ
SHIBATA, Hisashi
author_facet 柴田, 久
シバタ, ヒサシ
SHIBATA, Hisashi
author_sort 柴田, 久
collection National Institute of Polar Research Repository, Japan
description P(論文) 我が国の南極観測隊は過去4回の遠征のうち3回に亘り観測船宗谷の船上において電離層の観測を行なったのである.このような観測については(1)船舶は時々刻々移動するものであるため観測地点が観測の度に変ること,(2)電離層の特性は日によりかなり大きく変動するため1日だけの観測によって1地点のその時期における特性を代表することが難かしいこと,等の理由から得られた観測値の利用価値について種々論議されるわけである.このような論議に対して解決を与えるため実測された宗谷の船上観測値を緯度についてプロットした系列と,他の陸上固定観測所における観測値の月中央値から求めた緯度変化とを比較して見た.またそれと同時に宗谷の航路附近の観測所であるSingaporeにおける月間標準偏差と,船上観測による観測値のバラツキとの関係を検べて見た.その結果,上記プロットは固定観測所の観測から求めた緯度効果と較べて妥当な形を示しており,且そのバラツキは附近の固定観測所のものと殆んど一致していることが明らかとなった.従ってこのような移動観測が移動の間途切れることなく続けられ,その間に異常変化がないならば,得られた観測値の系列は一種の確率過程と見られるものであって充分信頼出来る経緯度効果を推定出来るのである.その推定其の他の取扱い方法は凡べて時系列理論に準じて行うべきである. departmental bulletin paper
genre Antarc*
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institution Open Polar
language English
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op_relation 南極資料
11
911
914
AN00181831
00857289
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publishDate 1961
publisher 国立極地研究所
record_format openpolar
spelling ftnipr:oai:nipr.repo.nii.ac.jp:00007056 2025-04-13T14:10:32+00:00 ソウヤ センジョウ カンソク ニヨル デンリソウ ケイイド コウカ ノ ケントウ 宗谷船上観測による電離層経緯度効果の検討(超高層物理部門)(<特集>南極シンポジウム) Longitudinal and Latitudinal Effect Estimated by Observations on Board the Soya (UPPER ATMOSPHERE PHYSICS) (<Special Publication>Antarctic Symposium in Tokyo, 1960) 柴田, 久 シバタ, ヒサシ SHIBATA, Hisashi 1961-01 application/pdf https://nipr.repo.nii.ac.jp/record/7056/files/KJ00002406720.pdf https://doi.org/10.15094/00007056 https://nipr.repo.nii.ac.jp/records/7056 eng eng 国立極地研究所 南極資料 11 911 914 AN00181831 00857289 https://nipr.repo.nii.ac.jp/record/7056/files/KJ00002406720.pdf https://doi.org/10.15094/00007056 https://nipr.repo.nii.ac.jp/records/7056 551.510.535/.537 1961 ftnipr https://doi.org/10.15094/00007056 2025-03-19T10:19:57Z P(論文) 我が国の南極観測隊は過去4回の遠征のうち3回に亘り観測船宗谷の船上において電離層の観測を行なったのである.このような観測については(1)船舶は時々刻々移動するものであるため観測地点が観測の度に変ること,(2)電離層の特性は日によりかなり大きく変動するため1日だけの観測によって1地点のその時期における特性を代表することが難かしいこと,等の理由から得られた観測値の利用価値について種々論議されるわけである.このような論議に対して解決を与えるため実測された宗谷の船上観測値を緯度についてプロットした系列と,他の陸上固定観測所における観測値の月中央値から求めた緯度変化とを比較して見た.またそれと同時に宗谷の航路附近の観測所であるSingaporeにおける月間標準偏差と,船上観測による観測値のバラツキとの関係を検べて見た.その結果,上記プロットは固定観測所の観測から求めた緯度効果と較べて妥当な形を示しており,且そのバラツキは附近の固定観測所のものと殆んど一致していることが明らかとなった.従ってこのような移動観測が移動の間途切れることなく続けられ,その間に異常変化がないならば,得られた観測値の系列は一種の確率過程と見られるものであって充分信頼出来る経緯度効果を推定出来るのである.その推定其の他の取扱い方法は凡べて時系列理論に準じて行うべきである. departmental bulletin paper Other/Unknown Material Antarc* Antarctic National Institute of Polar Research Repository, Japan Antarctic
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柴田, 久
シバタ, ヒサシ
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