ショウワキチ シュウヘン ノ ヒョウガ チシツ ニカンスル シャシン ハンドク ケッカ

P(論文) 第1次,ならびに第3次日本南極観測隊による航空写真測量結果から,昭和基地を中心とするリュッツォウホルム湾東海岸,プリンス・オラフ海岸に沿う氷山,氷河の分布と地質構造について写真判読を行なった.1.地質構造 夏季の露岩地帯について,走向,伏角を分布図として求めた(第1図).全般的には細かいもめ方も少く,東経40°から42°まで,プリンス・オラフ海岸ではその走向は,ほぼ沿岸に直角であるのに対し,リュッツォウホルム湾東海岸ではほぼ平行である.2.氷河 東経40°から42°30'の間に8つの中級の氷河が存在しているが,リュッツォウホルム湾東海岸の氷河の規模は小さい.第1次(195...

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Bibliographic Details
Main Authors: 中野, 尊正, ナカノ, タカマサ, 鍛治, 晃三, カジ, テルゾウ, 原田, 美道, ハラダ, ヨシミチ, NAKANO, Takamasa, KAJI, Teruzo, HARADA, Yoshimichi
Language:Japanese
Published: 国立極地研究所 1960
Subjects:
Online Access:https://nipr.repo.nii.ac.jp/record/6987/files/KJ00002476000.pdf
https://doi.org/10.15094/00006987
https://nipr.repo.nii.ac.jp/records/6987
Description
Summary:P(論文) 第1次,ならびに第3次日本南極観測隊による航空写真測量結果から,昭和基地を中心とするリュッツォウホルム湾東海岸,プリンス・オラフ海岸に沿う氷山,氷河の分布と地質構造について写真判読を行なった.1.地質構造 夏季の露岩地帯について,走向,伏角を分布図として求めた(第1図).全般的には細かいもめ方も少く,東経40°から42°まで,プリンス・オラフ海岸ではその走向は,ほぼ沿岸に直角であるのに対し,リュッツォウホルム湾東海岸ではほぼ平行である.2.氷河 東経40°から42°30'の間に8つの中級の氷河が存在しているが,リュッツォウホルム湾東海岸の氷河の規模は小さい.第1次(1957年),と第3次(1959年)観測の際撮影された航空写真の内,プリンス・オラフ海岸に重複され撮影された地城から,氷河舌端の氷山の分裂流出状況が判読される.流出氷山の平均年間速度は約500 mで,放射状に海中に入る.この調査に当って,写真判読,図化に際し吉田前隊員,西村,金窪,木谷,羽田野各技官の協力を受けた. departmental bulletin paper