ダイ1ジ エットウタイ ノ ソリイヌ ノ カンリ ト イヌゾリ リョコウ

P(論文) (1)第1次越冬隊に使用させていただいた犬ぞりは,その準備と訓練に多大の努力を払って下さった加納一郎氏,北海道大学の犬飼哲夫教授,芳賀良一講師など,北大極地研究グループの人達に負う処が極めて大であった.厚く御礼申し上げる.(2)南極や北極で,外国隊の使用した犬はすべてハスキー種(又はその同属)であるが,日本隊は,1910~12年の白瀬隊の時もそうであった様に,今回も樺太犬を使用した.(3)越冬した樺太犬は,越冬初期に19頭(内雌1頭)であったが,越冬中に3頭をなくし,8頭の仔犬が産まれたので,その末期には24頭(雌1頭,仔犬8頭を合む)であった.この内,15頭の雄成犬が,第2次越冬...

Full description

Bibliographic Details
Main Authors: 菊池, 徹, キクチ, トオル, 北村, 泰一, キタムラ, タイイチ, KIKUCHI, Toru, KITAMURA, Taiichi
Language:English
Published: 国立極地研究所 1960
Subjects:
Online Access:https://nipr.repo.nii.ac.jp/record/6964/files/KJ00002475977.pdf
https://doi.org/10.15094/00006964
https://nipr.repo.nii.ac.jp/records/6964
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author 菊池, 徹
キクチ, トオル
北村, 泰一
キタムラ, タイイチ
KIKUCHI, Toru
KITAMURA, Taiichi
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キクチ, トオル
北村, 泰一
キタムラ, タイイチ
KIKUCHI, Toru
KITAMURA, Taiichi
author_sort 菊池, 徹
collection National Institute of Polar Research Repository, Japan
description P(論文) (1)第1次越冬隊に使用させていただいた犬ぞりは,その準備と訓練に多大の努力を払って下さった加納一郎氏,北海道大学の犬飼哲夫教授,芳賀良一講師など,北大極地研究グループの人達に負う処が極めて大であった.厚く御礼申し上げる.(2)南極や北極で,外国隊の使用した犬はすべてハスキー種(又はその同属)であるが,日本隊は,1910~12年の白瀬隊の時もそうであった様に,今回も樺太犬を使用した.(3)越冬した樺太犬は,越冬初期に19頭(内雌1頭)であったが,越冬中に3頭をなくし,8頭の仔犬が産まれたので,その末期には24頭(雌1頭,仔犬8頭を合む)であった.この内,15頭の雄成犬が,第2次越冬隊を待ったまま昭和基地に残った.(4)IIの項では,昭和基地の犬小屋,犬の食糧(第1表),犬の体重変化(第2表),仔犬の出産及び8月に行なった訓練(第3表)について書いた.(5)IIIの項では,始めにそりその他の用具についてふれ,続いて,パッダ島並びにその南の上陸地点への偵察行(8月28日~9月4日),ボツンヌーテン行(10月16日~11月11日)及びオラフ行(11月25日~12月10日)の3つの旅行をあげ、それぞれ第4表,第5表,第6表にその概要を記した.(6)犬ぞり旅行を,数字で説明する一つの試みとして,Wt=(4rtfgaWdN)/V(荷重の法則)なる式を仮定し,3つの旅行について,その分析を行なった.第7表,第8表,第9表に示す通りである.(7)15顛の犬達が,オングル島に残らざるを得なかったのは,実現はしなかった第2次越冬隊を送り込む事に最大の努力がはらわれ,犬達は新しい隊の来るのを待っていたのである事実を明記した.(8)最後に犬達の冥福を心から祈って,この拙い報告書を彼等の霊に棒げる. departmental bulletin paper
genre Antarc*
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institution Open Polar
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op_relation 南極資料
9
625
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publishDate 1960
publisher 国立極地研究所
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spelling ftnipr:oai:nipr.repo.nii.ac.jp:00006964 2025-04-13T14:07:21+00:00 ダイ1ジ エットウタイ ノ ソリイヌ ノ カンリ ト イヌゾリ リョコウ 第1次越冬隊のそり犬の管理と犬ぞり旅行 Management of Sledge-dogs and Journeys with Them during the First Wintering (Feb. 1957-Feb. 1958), the Japanese Antarctic Research Expedition 菊池, 徹 キクチ, トオル 北村, 泰一 キタムラ, タイイチ KIKUCHI, Toru KITAMURA, Taiichi 1960-01 application/pdf https://nipr.repo.nii.ac.jp/record/6964/files/KJ00002475977.pdf https://doi.org/10.15094/00006964 https://nipr.repo.nii.ac.jp/records/6964 eng eng 国立極地研究所 南極資料 9 625 660 AN00181831 00857289 https://nipr.repo.nii.ac.jp/record/6964/files/KJ00002475977.pdf https://doi.org/10.15094/00006964 https://nipr.repo.nii.ac.jp/records/6964 1960 ftnipr https://doi.org/10.15094/00006964 2025-03-19T10:19:57Z P(論文) (1)第1次越冬隊に使用させていただいた犬ぞりは,その準備と訓練に多大の努力を払って下さった加納一郎氏,北海道大学の犬飼哲夫教授,芳賀良一講師など,北大極地研究グループの人達に負う処が極めて大であった.厚く御礼申し上げる.(2)南極や北極で,外国隊の使用した犬はすべてハスキー種(又はその同属)であるが,日本隊は,1910~12年の白瀬隊の時もそうであった様に,今回も樺太犬を使用した.(3)越冬した樺太犬は,越冬初期に19頭(内雌1頭)であったが,越冬中に3頭をなくし,8頭の仔犬が産まれたので,その末期には24頭(雌1頭,仔犬8頭を合む)であった.この内,15頭の雄成犬が,第2次越冬隊を待ったまま昭和基地に残った.(4)IIの項では,昭和基地の犬小屋,犬の食糧(第1表),犬の体重変化(第2表),仔犬の出産及び8月に行なった訓練(第3表)について書いた.(5)IIIの項では,始めにそりその他の用具についてふれ,続いて,パッダ島並びにその南の上陸地点への偵察行(8月28日~9月4日),ボツンヌーテン行(10月16日~11月11日)及びオラフ行(11月25日~12月10日)の3つの旅行をあげ、それぞれ第4表,第5表,第6表にその概要を記した.(6)犬ぞり旅行を,数字で説明する一つの試みとして,Wt=(4rtfgaWdN)/V(荷重の法則)なる式を仮定し,3つの旅行について,その分析を行なった.第7表,第8表,第9表に示す通りである.(7)15顛の犬達が,オングル島に残らざるを得なかったのは,実現はしなかった第2次越冬隊を送り込む事に最大の努力がはらわれ,犬達は新しい隊の来るのを待っていたのである事実を明記した.(8)最後に犬達の冥福を心から祈って,この拙い報告書を彼等の霊に棒げる. departmental bulletin paper Other/Unknown Material Antarc* Antarctic National Institute of Polar Research Repository, Japan Antarctic
spellingShingle 菊池, 徹
キクチ, トオル
北村, 泰一
キタムラ, タイイチ
KIKUCHI, Toru
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