ウイルタ語北方言テキスト:お母さんのこと

本稿では、2010 年にエレーナ A. ビビコワ(Elena Alekseevna BIBIKOVA:1940 年生まれのウイルタ女性)から筆者が採録したウイルタ語北方言による語りをテキスト化し、訳注を付けて紹介する。語りは、語り手自身の母アンナ B. ボリソワ(Anna Borisovna BORISOVA:1917-1961)のウイルタ名や人柄を主題とする、1950 年前後の思い出話とみられる。母は「フムラーンジ」および「コルゴルジ」というウイルタ名を持ち、活発でよく働く、強い女性だったという。ビビコワは、その母の手仕事を手伝いながら、切り紙文様や刺繍などの伝統的な技術を身につけた。 jo...

Full description

Bibliographic Details
Main Authors: 山田, 祥子, YAMADA, Yoshiko, ヤマダ, ヨシコ
Format: Other/Unknown Material
Language:Japanese
Published: 北海道言語研究会 2023
Subjects:
Online Access:https://muroran-it.repo.nii.ac.jp/record/2000042/files/HLC_21_001.pdf
http://hdl.handle.net/10258/0002000042
https://muroran-it.repo.nii.ac.jp/records/2000042
Description
Summary:本稿では、2010 年にエレーナ A. ビビコワ(Elena Alekseevna BIBIKOVA:1940 年生まれのウイルタ女性)から筆者が採録したウイルタ語北方言による語りをテキスト化し、訳注を付けて紹介する。語りは、語り手自身の母アンナ B. ボリソワ(Anna Borisovna BORISOVA:1917-1961)のウイルタ名や人柄を主題とする、1950 年前後の思い出話とみられる。母は「フムラーンジ」および「コルゴルジ」というウイルタ名を持ち、活発でよく働く、強い女性だったという。ビビコワは、その母の手仕事を手伝いながら、切り紙文様や刺繍などの伝統的な技術を身につけた。 journal article