冬季Bellingshausen Seaにおける大気海氷の季節内変動に伴う海氷厚変化
Defense Meteorological Satellite Program Special Sensor Microwave/Imager データを用いてNASA Team Sea Ice Algorithmにより導出した海氷タイプとNOAA Advanced Very High Resolution Radiometerにより求めた表面温度から,冬季南極海のBellingshausen Seaにおける季節内変動に伴う海氷厚の変動について調べた. 海氷域が高緯度に後退するときは,比較的厚い氷の占める領域から薄い海氷域が卓越した海氷分布へと変化していた.一方,海氷域が低緯度に拡大するときは...
Main Authors: | , |
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Format: | Other/Unknown Material |
Language: | Japanese |
Published: |
京都産業大学
2009
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Subjects: | |
Online Access: | https://ksu.repo.nii.ac.jp/record/1606/files/AHSUSK_NSS_38_69.pdf |
Summary: | Defense Meteorological Satellite Program Special Sensor Microwave/Imager データを用いてNASA Team Sea Ice Algorithmにより導出した海氷タイプとNOAA Advanced Very High Resolution Radiometerにより求めた表面温度から,冬季南極海のBellingshausen Seaにおける季節内変動に伴う海氷厚の変動について調べた. 海氷域が高緯度に後退するときは,比較的厚い氷の占める領域から薄い海氷域が卓越した海氷分布へと変化していた.一方,海氷域が低緯度に拡大するときは,薄氷域が占める海域から厚い海氷域が卓越する海氷分布へと変化していることが分かった.これらは,海氷域の後退時には,風の効果によって海氷縁付近の海洋場に湧昇流が生じ,下層にあった暖水塊により海氷融解が促進され,海氷拡大時には,寒気移流の効果により海氷の生成・成長が起こるためである.海氷の季節内変動は,熱力学効果によって支配されていることが示唆された. departmental bulletin paper |
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