アイデンティティ確認の場としての Ijahis Idja : フィンランドにおけるサーミのフェスティヴァルを例に
本論文は、フィンランドで毎年8月に開催されるサーミの音楽祭Ijahis Idjaを取り上げ、この音楽祭がヨイクjoikなどの固有の音楽を用いてアイデンティティ確認の場として機能している様子を考察することを目的としている。サーミは、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアのコラ半島に居住する、北欧におけるマイノリティの立場に置かれた人々のことを指し、言語学的にはフィン・ウゴル語派に分類されている。現在は10のサーミ諸語に区分されているが、フィンランドには、そのうちの北サーミNorth Sámi、イナリ・サーミ Inari Sámi、スコルト・サーミSkolt Sámiの3つの言語グループが...
Main Authors: | , , |
---|---|
Language: | Japanese |
Published: |
国立音楽大学大学院
2024
|
Subjects: | |
Online Access: | https://kunion.repo.nii.ac.jp/record/2000533/files/D36_217_Matsumura.pdf |