進化パターンの普遍性と階層性: 海の昆虫「貝形虫」からのアプローチ
貝形虫の進化を多面的に理解することに成功した.海生種として,現在もっとも繁栄するグループであるCythere上科の貝形虫は,中生代末から古第三紀に基本的な分類群が多様化したことで知られる.この上科が,他の祖先的上科(Bairdia上科,Cypris上科など)に比べ,感覚子の数や呼吸盤の剛毛の数において幼型成熟的特徴をもっていることが判明した.これらの成果は,それぞれの上科の代表種の個体発生的形態変化を丁寧に観察・記載し,それらを比較した結果得られたものである.また,日本を中心に,南はフィリピン,北はベーリング海峡を越えて北アメリカ西海岸の沿岸を調査し,Cythere上科に含まれる複数の属の詳し...
Main Authors: | , |
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Format: | Report |
Language: | Japanese |
Published: |
金沢大学理工研究域地球社会基盤学系
2006
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Subjects: | |
Online Access: | http://hdl.handle.net/2297/00052602 https://kanazawa-u.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=46269 https://kanazawa-u.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=46269&item_no=1&attribute_id=26&file_no=1 |