ミトコンドリア DNA 分析によるカラフトマス Oncorhynchus gorbuscha 集団構造の年級群間比較
カラフトマスO. gorbuschaは2年間におよぶ一回産卵型の生活史を持つため,奇数年級群と偶数年級群とに分けられ,各年級群間において遺伝的隔離が生じると考えられている。カラフトマス集団における遺伝的差異に関する研究は様々な方法で行われてきたが,日本系カラフトマスを対象とした研究は少ない。本研究では,2008年および2009年に北海道知床半島ルシャ川に遡上したカラフトマスのミトコンドリアDNA(ND5領域およびCOI領域)を用いて年級群間比較を行った。その結果,年級群間で有意な差が検出され,遺伝的分化が起きていると考えられた。...
Published in: | NIPPON SUISAN GAKKAISHI |
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Main Authors: | , , , , , |
Format: | Article in Journal/Newspaper |
Language: | Japanese |
Published: |
日本水産学会
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Subjects: | |
Online Access: | http://hdl.handle.net/2115/50326 https://doi.org/10.2331/suisan.78.973 |
Summary: | カラフトマスO. gorbuschaは2年間におよぶ一回産卵型の生活史を持つため,奇数年級群と偶数年級群とに分けられ,各年級群間において遺伝的隔離が生じると考えられている。カラフトマス集団における遺伝的差異に関する研究は様々な方法で行われてきたが,日本系カラフトマスを対象とした研究は少ない。本研究では,2008年および2009年に北海道知床半島ルシャ川に遡上したカラフトマスのミトコンドリアDNA(ND5領域およびCOI領域)を用いて年級群間比較を行った。その結果,年級群間で有意な差が検出され,遺伝的分化が起きていると考えられた。 |
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