雪氷コア解析に基づく北部北太平洋の数十年周期気候復元
北部北太平洋の両岸にそびえる高山には寒冷氷河が発達し、過去数百年から千年程度の古気候・古環境情報が冷凍保存されている。カムチャッカ半島のウシュコフスキー山、アメリカ合衆国アラスカ州のランゲル山、カナダ・ユーコン準州のローガン山の3地点で全長200m を越す雪氷コアを掘削し、その物理特性を明らかにし、これらの3本のコアが有力な気候代替記録を有している可能性を示した。特にウシュコフスキー山のコアからは、過去 170年間の気温と降水量に関する気候代替記録を得た。また、既存のローガン山の気候代替記録とウシュコフスキー山の記録を比較したところ、両者には負の相関が認められ、北太平洋十年振動(PDO)との関...
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Format: | Article in Journal/Newspaper |
Language: | Japanese |
Published: |
北海道大学低温科学研究所
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Subjects: | |
Online Access: | http://hdl.handle.net/2115/20455 |